ABOUT DISEASE
ABOUT DISEASE
INTERNAL MEDICINE
かぜ症候群は、病原ウイルスや細菌などが鼻、のど、気管支に侵入して感染し急性の炎症を伴う病気で、急性上気道炎、感冒などとも呼ばれています。
「良性の自然軽快する症候群」とされており、せき、 はな、のどの3つが主な症状です。
【症状】
微熱、喉の痛み、倦怠感、鼻水が出る、鼻が詰まる、咳、痰がでるなど
通年性アレルギーは季節を問わずハウスダスト(ダニ・ホコリなど)など屋内の空気中に漂う物質に反応することで起こります。
季節性アレルギーは花粉など特定の時期だけに出現する空気中に漂う物質にさらされることで起こるアレルギーです。
【症状】
鼻が詰まる、鼻がむずがゆい、皮膚のかゆみ、鼻水、くしゃみ、眼のかゆみ、涙目、目の充血
空気の通り道である気道に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になり発作的に気道が狭くなり呼吸が苦しくなることを繰り返す病気です。
夜間から早朝にかけて発作が出やすいのが特徴です。
原因はチリダニやハウスダスト、ペットのフケ、カビなどのアレルギーによることが多いです。
【症状】
急に咳や痰がでる、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなる
一般によく言われている「膀胱炎」は急性(単純性)膀胱炎のことで、膀胱に尿道を経由して細菌がはいることが原因で起こります。
急性膀胱炎は発熱が起きないのが特徴です。圧倒的に女性に多く見受けられる病気です。自然に治癒することもありますが、急性膀胱炎を放置すると再発を繰り返したり、腎盂腎炎に進行したりする可能性もあります。
【症状】
強い排尿時の痛み、頻尿、濁った尿がでる、尿の臭いがきつい、残尿感、血尿
慢性甲状腺炎は細菌やウィルスなどから体を守るための免疫が、自分の臓器・細胞を標的にしてしまうことで甲状腺組織が破壊されてしまう病気です。
甲状腺ホルモンが少なくなる病気(甲状腺機能低下症)の代表的な病気です。
日本の橋本策(はかる)博士が初めて報告されたことにより橋本病とも呼ばれています。
【症状】
首元が腫れているように感じる、疲れやすくなった、寒がり、無気力になることが多い、食事量は変わらないのに体重が増加、顔のむくみ、月経異常
くびの前部にある甲状腺の活動が異常なほど活発になり、それによって甲状腺ホルモンが過剰に生産・分泌され新陳代謝が過剰になる病気です。
完治はしない病気ですが、適切な治療をおこない甲状腺ホルモンの分泌をコントロールすることで、健康なときと同じ生活を送ることができる病気です。
【症状】
甲状腺の腫大、眼球突出、頻脈、動悸、息切れ、多汗、体重減少、疲労感、手の震えなど
DIGESTIVE SYSTEM
細菌・ウイルス・寄生虫などの病原体や毒素が腸管に感染することで発症し、嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。
ウイルス感染(ロタウイルス、ノロウイルスなど)が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。
高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがあり、症状がひどい、もしくは長引く時は医療機関を受診することが大切です。
【症状】
下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛
胃液や胃で消化途中の食べ物が食道に逆流して胸やけなど食道の粘膜に炎症を起こす病気です。
食道と胃のつなぎ目に下部食道括約筋という筋肉があり、この筋肉が緩むと胃から食道への逆流が起こるようになります。
原因として、加齢による変化、脂肪分・タンパク質の多い食事、食べ過ぎ、早食い、肥満、前かがみ姿勢などがあります。
【症状】
胸やけ、すっぱいものがこみあげてくる感じがある、胃もたれ、食べ物が喉や胸につかえる感じがある
ピロリ菌感染や痛み止めなどのお薬やストレス、暴飲暴食が要因となり、自らの胃酸で胃・十二指腸の粘膜がただれ、深く傷つくことで引き起こされる病気です。
ピロリ菌検査陽性の場合には、ピロリ菌除菌治療を成功させることで胃潰瘍、十二指腸潰瘍の再発率を大きく下げることができます。
下記の症状を認める場合は主治医の先生と内視鏡検査(胃カメラ)をご相談ください。
【症状】
みぞおちの痛み、胸焼け、げっぷが出る、吐き気、胃もたれ、食欲不振、黒いタール便
ピロリ菌の感染によって胃に炎症が起こり、感染が長く続くと慢性胃炎になります。
この慢性胃炎をヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と呼ばれています。
長期間炎症が続くと、ピロリ菌に感染した患者さんの一部から胃がんが発生することがわかっています。
胃がん予防のために、ピロリ菌の除菌療法を受けることをお勧めします。
【症状】
空腹時の胃痛、胃もたれ、食欲低下、吐き気など
LIFESTYL DISEASES
糖尿病は血液中を流れるブドウ糖(血糖)の値が高くなる病気です。大きく分けて1型糖尿病、2型糖尿病がありますが、日本において糖尿病のある方の約95%は2型糖尿病です。
2型糖尿病は自覚症状が感じられないまま、糖尿病が進行してしまっているということが多くあります。
糖尿病は一度発症すると完全に治るという事はありません。健康診断などで血糖値が高いという指摘を受けた方は、早目の段階から専門医を受診するようにしましょう。
血圧が高い病態のことを高血圧といいます。
何らかの要因で血管の中を流れる血液の量が多くなったり、血管が細くなったりして、血管の壁に係る圧力が高くなる状態の事をいいます。
繰り返し測っても血圧が高い場合を高血圧症といい、医療機関で測る血圧が140/90mmHg以上、あるいは、自宅で測定する家庭血圧が135/85mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。
【症状】
自覚症状がないことが多い、動悸、息切れ、足のむくみ
血液中の脂質にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸があります。
脂質の中でも特に、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多過ぎる、あるいは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎる、などの状態を示す病気のことを脂質異常症といいます。
脂質が多い状態が続くと動脈硬化が進み、心筋梗塞や、狭心症、脳梗塞などを発症させる怖い病気です。
【症状】
自覚症状が現れることはありません。
健康診断で指摘されたらまずは受診をしましょう。
血液中の尿酸値が通常よりも高い値7.0 mg/dL以上となる病気を高尿酸血症といいます。
この状態が続くことで関節内に結晶(尿酸の塊)ができ、痛みが伴うようになった状態を「痛風」と呼びます。
肥満やアルコールの飲みすぎ、プリン体(レバーや干物、ビールなど)の摂り過ぎや、遺伝的な要因が関わり合って発症します。
【症状】
初期は自覚症状がありません。進行すると 足の親指の付け根の痛み、痛風発作、尿路結石
腎臓はソラマメのような形をした2つある臓器で尿が作られるところです。
慢性腎臓病の主な原因は、糖尿病と高血圧です。
慢性腎臓病は腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下するか、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が3か月以上続く状態をいいます。
進行すると下記の症状が出現することがあります。
【症状】
夜間の排尿、疲労、吐き気、かゆみ、筋肉のひきつりやけいれん、食欲不振、呼吸困難、体のむくみ
肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態。肝細胞の5%以上の細胞の中に脂肪がたまっている状態を脂肪肝といいます。要因として多量飲酒や肥満があります。
放置すると肝炎や肝硬変などを引き起こします。
原因の多くは、アルコールの多量摂取あるいは不規則な生活習慣を背景とした肥満です。
遺伝的な原因等でも発症し、肥満でないのに脂肪肝になる場合もあります。
【症状】
自覚症状がないことが多い、疲労、腹部の不快感がある